介護いろは歌留多一覧

もくじ

家で歩けば坊に当たる

家で歩けば坊に当たる(犬も歩けば棒に当たる)

家で歩けば坊に当たる

【読み】いえであるけばぼうにあたる

【意味】 自宅での歩行訓練は施設や病院のリハビリ設備の整った環境とは違う。施設で可能だった歩行やトイレ移動も在宅だと困難な場合も見受けられるので注意が必要という意味。でも、ひ孫の顔が見れるから、本人にとって張り合いになるなど思いがけないプラスの効果もみられる。

犬も歩けば棒に当たる

【読み】 いぬもあるけばぼうにあたる

【意味】 どんな物事でも出過ぎると思わぬ災難にあってしまうので注意が必要と言う意味。また、現状に閉じこもっていないで、新しいことに一歩踏み出せば、思いがけない成功をつかむことができるという意味でもある。

論より昇降

論より昇降(論より証拠)

論より昇降

【読み】ろんよりしょうこう

【意味】 講義で車椅子の階段昇降の方法について説明をうけるが、やはり実物の車椅子や階段が無いと分かりにくい。講義で論ずるより、実際の階段で車椅子に人を乗せて訓練を行い、多くの危険を察知し、コツをつかむ方が技術の向上につながるという意味。

論より証拠

【読み】 ろんよりしょうこ

【意味】ああでもないこうでもないと悩んだり 、口先だけで議論するよりも、キチンとした証拠を出せば、スッキリおさまるということ。 また、実状を知らずに理想だけ語っていても無意味だということ。

花より断行

花より断行(花より団子)

花より断行

【読み】はなよりだんこう

【意味】まだ開花していない雨の中、行事の花見を強行したということ。施設では入浴などのスケジュールが決まっている為、天候や開花状況にあわせて外出することが難しい。

花より団子

【読み】はなよりだんご

【意味】風流なことを好むよりも、実益や実質を重んじること。また、趣きに感心を持たない人を揶揄する表現。

憎まれっ子4人張りきる

憎まれっ子4人張りきる(憎まれっ子世に憚る)

憎まれっ子4人張りきる

【読み】にくまれっこよにんはりきる

【意味】普段から好かれていない上司が積極的にすすめる事案はあまり気分がのらないということ。そして、こういった上司との関係に嫌気がさして、多くの貴重な人材が介護現場から流出してしまったということ。

憎まれっ子世に憚る

【読み】 にくまれっこよにはばかる

【意味】 みんなから憎まれる人間ほど、世の中では威勢をふるうものだということ。

骨折りゾーンの大腿骨頚部

骨折りゾーンの大腿骨頚部(骨折り損の草臥れ儲け)

骨折りゾーンの大腿骨頚部

【読み】ほねおりぞーんのだいたいこつけいぶ

【意味】高齢者が転倒すると大腿骨頚部を骨折されることが多い。

骨折り損の草臥れ儲け

【読み】 ほねおりぞんのくたびれもうけ

【意味】 苦労や困難が多い割には利益が全くあがらないで、疲労ばかりが蓄積されるということ。努力をしてもなかなか結果につながらず、疲れだけが残るということ。

下手の長カンファ

下手の長カンファ(下手の長談義)

下手の長カンファ

【読み】へたのながかんふぁ

【意味】 司会進行が上手くいかずカンファレンスが長引いてしまったということ。

下手の長談義

【読み】 へたのながだんぎ

【意味】 話すことの下手な人は、まとまりのない長い話をだらだらとしてしまうということ。また、相手が興味を示さないのに、かまわず話を続け、相手をうんざりさせるということ。

年寄りのヒヤリハット

年寄りのヒヤリハット(年寄りの冷や水)

年寄りのヒヤリハット

【読み】 としよりのひやりはっと

【意味】 施設はバリアフリーなので自由に移動できるが油断できない。行動範囲が広がれば広がるほど思わぬ危険が存在するので気をつけろという意味。

年寄りの冷や水

【読み】 としよりのひやみず

【意味】 高齢の方がその年齢にそぐわない危険な行為やでしゃばる振る舞いをすること。また、それに対して冷やかしの言葉。

自立の沙汰もリハ次第

自立の沙汰もリハ次第(地獄の沙汰も金次第)

自立の沙汰もリハ次第

【読み】 じりつのさたもりはしだい

【意味】 自立動作、自立生活を再度獲得するためにはリハビリ等、日々の努力が大切だということ。

地獄の沙汰も金次第

【読み】 じごくのさたもかねしだい

【意味】 世の中はお金があれば、うまい具合に物事を運ぶことができるということ。また、金持ちは自分の裕福ばかりを考えるのではなく、世の中のためにお金を使って徳を積みなさいという意味でもある。

律義者の字沢山

律義者の字沢山(律儀者の子沢山)

律義者の字沢山

【読み】 りちぎもののじたくさん

【意味】まじめで実直な介護職員はカルテ・経過記録への記入がしっかりしているということ。事故記録やヒヤリハット報告書等にも同様のことがいえる。

律儀者の子沢山

【読み】 りちぎもののこだくさん

【意味】 まじめで実直な人は浮気などせず品行方正・家内円満、夫婦仲もよいので、自然に子供が多く生まれるということ。
浮気は男の甲斐性といわれてました…今の時代では通用しないかもしれないですね。

抜く人の昼寝

抜く人の昼寝(盗人の昼寝)

抜く人の昼寝

【読み】 ぬくひとのひるね

【意味】もう少しで点滴が終わりそうなので、その場で待っていたら寝てしまったということ。

盗人の昼寝

【読み】 ぬすびとのひるね

【意味】 「夜、盗みの仕事に備えて盗人は昼間に寝ている…」という例えで、なんの理由もないように見える行為も、それなりの目的や思惑があるということ。

ルリ子貼れば照れながら焦る

ルリ子貼れば照れながら焦る(瑠璃も玻璃も照らせば光る)

ルリ子貼れば照れながら焦る

【読み】るりこはればてれながらあせる

【意味】元気を出してもらおうと昔からファンだった「浅丘ルリ子」のポスターを貼ってあげたら照れられた。いくつになっても“ときめく心は失くさない”という意味。

瑠璃も玻璃も照らせば光る

【読み】 るりもはりもてらせばひかる

【意味】才能がある者は、どんな状況でも、活躍の機会を与えられれば、その能力を十分に発揮することができるということ。
(瑠璃は青い玉の宝石、玻璃は無色の水晶)

老いても子は従え

老いても子は従え(老いては子に従え)

老いても子は従え

【読み】 おいてもこはしたがえ

【意味】子供は年をとっても親のいうことを聞いてしまうということ。

老いては子に従え

【読み】 おいてはこにしたがえ

【意味】 高齢になったら頑固にならず、あまり出しゃばらず、子に任せて、従っていく方が良いということ。時代の変化で生活様式や価値観も違ってきますので、昔ながらの生き方を続けるのは難しくなるのかもしれませんね。

わぁ~裸婦廊下で服着てる

わぁ~裸婦廊下で服着てる(笑う門には福来たる)

わぁ~裸婦廊下で服着てる

【読み】わぁ~らふろうかでふくきてる

【意味】 脱衣場が混雑しているので廊下で服を着せているところを福祉サービス第三者評価の人が見て驚いたという意味。

笑う門には福来たる

【読み】 わらうかどにはふくきたる

【意味】 いつも笑顔でにこやかな人の家庭は、自然と幸福になっていくという意味。

帰るの妻に言えず

帰るの妻に言えず(蛙の面に水)

帰るの妻に言えず

【読み】 かえるのつまにいえず

【意味】 短期入所を終えて自宅までお送りしたが、事前に帰宅時間を連絡することが出来なかったため、妻は不在で留守だったという意味。

蛙の面に水

【読み】 かえるのつらにみず

【意味】 どんな目にあわされても,どんな仕打ちをされても、全然気にしないで、平気でいられるということ。
(蛙に水をかけても全く平気なところから)蛙の面に小便ともいう。

宵のうちから夜勤者覗く

宵のうちから夜勤者覗く(葦の髄から天井を覗く)

宵のうちから夜勤者覗く

【読み】 よいのうちからやきんしゃのぞく

【意味】 「今日の夜勤者は誰だ?」気になるので申し送りの光景を、ご利用者が ステーションの外から眺めているという意味。

葦の髄から天井を覗く

【読み】 よしのずいからてんじょうをのぞく

【意味】 自分の狭い見識だけで、大きな問題を論じたり、かってに判断したりすること。(細い茎の穴をのぞき込んで天井の一部しか見てないのに、それで天井全体を 見たと思い込むこと)

たびたび床ずれ横にさせ

たびたび床ずれ横にさせ(旅は道連れ世は情け)

たびたび床ずれ横にさせ

【読み】 たびたびとこずれよこにさせ

【意味】本人の要望通りに日中も寝かせていると、繰り返し褥創を誘発してしまう恐れがあるということ。

旅は道連れ世は情け

【読み】 たびはみちづれよはなさけ

【意味】 旅は一人で行くより仲間と一緒だと心強いように、社会で生きていくには人 情を大切にして、多くの人と仲良くすることが大事だということ。

利用額は口をにごし

利用額は口をにごし(良薬は口に苦し)

利用額は口をにごし

【読み】 りようがくはくちをにごし

【意味】 介護度変更に気付かずケアプランを作成してしまい利用限度額を超えてし まったということ。申し訳なくてなかなか利用金額が言えないという意味。

良薬は口に苦し

【読み】 りょうやくはくちににがし

【意味】 自分に対しての忠告の言葉、真心からいさめる言葉は聞くのが辛いという意味。自分の不正や欠点を改めるように忠告されると素直に受け入れられない。

そう…デスり合うのも多床の縁

そう…デスり合うのも多床の縁(袖すり合うも多生の縁)

そう…デスり合うのも多床の縁

【読み】 そう…ですりあうのもたしょうのえん

【意味】 最近はユニットの個室が重宝される。でも4人部屋など多床室でしか経験 できないこともあるという意味。

袖すり合うも多生の縁

【読み】 そですりあうもたしょうのえん

【意味】 「多生」とは仏教の言葉で「前世」というの意味。全く知らない人とすれ 違いざまに着物の袖が触れ合うようなちょっとしたことも、前世 からの因縁によるものであるという意味。

ついにスッポン

ついにスッポン(月と鼈)

ついにスッポン

【読み】 ついにすっぽん

【意味】排水口が詰まったのでブラシで突いたりしたが全く流れないため、とうとうラバーカップが必要になったということ。

月と鼈

【読み】 つきとすっぽん

【意味】 二つのものを比較しようにも、あまりにも違いが大きすぎるので、話しにならな いという意味。

寝込み拒む

寝込み拒む(猫に小判)

寝込み拒む

【読み】 ねこみこばむ

【意味】 急遽、出勤要請があったが風邪で寝込んでいて断ったという意味。

猫に小判

【読み】 ねこにこばん

【意味】 価値の分からない人が高価な品物を持っていても何も役立たないという意味。似たようなことわざに「馬の耳に念仏」「豚に真珠」などがあります。

泣く辛い8勤

泣く辛い8勤(泣きっ面に蜂)

泣く辛い8勤

【読み】 なくつらいはちきん

【意味】来月の勤務表をみたら八日連続勤務があったということ。

泣きっ面に蜂

【読み】 なきっつらにはち

【意味】 不運や不幸が重なること 。

楽?あれは苦です

楽?あれは苦です(楽あれば苦あり)

楽?あれは苦です

【読み】 らく?あれはくです

【意味】長時間、同じ姿勢で車椅子に座っていると難儀であるという意味。

楽あれば苦あり

【読み】 らくあればくあり

【意味】 楽しいことがあると、その後に必ず苦しいことがある。 それとは逆に苦しい後には楽しいことが待っているという意味。

無芸退職

無芸退職(無芸大食)

無芸退職

【読み】 むげいたいしょく

【意味】 施設の行事・催し物では秀でた芸を持ち合わせている職員が重宝される。
その為、特技のない職員は「こんな仕事は無理だ」「辞めたい」等と自己嫌悪に 陥ってしまうということ。

無芸大食

【読み】 むげいたいしょく

【意味】 特技や長所、役に立つところは何も無いのに、食べることだけに関しては大食いだという事。

浮くから出たアソコ

浮くから出たアソコ(嘘から出た実)

浮くから出たアソコ

【読み】 うくからでたあそこ

【意味】 施設の広い浴槽で横たわると、身体が浮いてしまい危険であるということ。

嘘から出た実

【読み】 うそからでたまこと

【意味】 嘘として発言していたことが、現実になってしまうこと。 また、冗談で言っていたのに、偶然にも本当になるということ。

いいのっ、中の買わず

いいのっ、中の買わず(井の中の蛙(大海を知らず))

いいのっ、中の買わず

【読み】 いいのっ、なかのかわず

【意味】 最近の家具調ポータブルトイレはインテリアとしても引けをとらないと
いうこと。

井の中の蛙(大海を知らず)

【読み】 いのなかのかわず

【意味】 実際に見聞きした知識は狭いのに、それだけにとらわれてしまい広い世界の存在に気づかないでいること。広い世界を知らないで得意になっている人のこと。

乗り込み過ぎれば相手忘れる

乗り込み過ぎれば相手忘れる(喉元過ぎれば熱さを忘れる)

乗り込み過ぎれば相手忘れる

【読み】 のりこみすぎればあいてわすれる

【意味】 デイの送迎車両が満席なので出発したが、添乗相手の職員を乗せるのを忘れてしまったという意味。 デイサービスの配車は難しいということ。

喉元過ぎれば熱さを忘れる

【読み】 のどもとすぎればあつさをわすれる

【意味】 その時は苦しくても、時が過ぎてしまえば、その苦しさも簡単に 忘れてしまうということ。また、苦しいときに人から受けた恩も時がたてば忘れてしまうということ。

主に感冒

主に感冒(鬼に金棒)

主に感冒

【読み】 おもにかんぼう

【意味】 介護職員が訴える体調不良で一般的なものは腰痛などの身体の痛みであるが、寒く乾燥した季節は風邪症状の訴えが多くなるという意味。

鬼に金棒

【読み】 おににかなぼう

【意味】 ただでさえ強いものが、さらに何かを得て、もっとさらに強くなること。

仮眠者は寝て待て

仮眠者は寝て待て(果報は寝て待て)

仮眠者は寝て待て

【読み】 かみんしゃはねてまて

【意味】 夜勤の一人対応の時間に寝てしまい、相手の仮眠者を寝ながら待つ状態になってしまったということ。

果報は寝て待て

【読み】 かほうはねてまて

【意味】 運が良くなるように焦って行動しても人間の力ではどうにもできないものだから、自然に気長に待つのが良いということ。

休もう介護全部しない

休もう介護全部しない(安物買いの銭失い)

休もう介護全部しない

【読み】やすもうかいごぜんぶしない

【意味】 在宅介護は休みなし。介護全てを一人で抱え込むと精神的にも肉体的にも負担が大きくなるということ。時には施設などにまかせて気分転換をはかることも大切である。

安物買いの銭失い

【読み】 やすものがいのぜにうしない

【意味】 値段の安いものは、品質が悪くて使い物にならなかったり、すぐに壊れてしまう。そして、結局は買い替えや修理をするので高くついてしまい損をするということ。

混ぜるがカチカチ

混ぜるがカチカチ(負けるが勝ち)

混ぜるがカチカチ

【読み】 混ぜるがカチカチ

【意味】 とろみ剤を上手く混ぜないと、底にとろみ剤が固まって残ったり、ダマにな りやすいので気をつけてという意味。量が多すぎると硬くなってしまうとうという こと。

負けるが勝ち

【読み】 まけるがかち

【意味】 争いごとのなかで、相手側に勝ちを譲った方が結果的に自分にとって有利になり、勝ちにつながるという意味。 また、一時は相手に勝ちを譲って争わないことが勝利をもたらすということ。

経過見てたまげる

経過見てたまげる(芸は身を助ける)

経過見てたまげる

【読み】 けいかみてたまげる

【意味】 3ヶ月前の状態と比較すると、驚異的な身体機能の改善がみられたという 意味。 経過記録は大切であるということ。

芸は身を助ける

【読み】 げいはみをたすける

【意味】 修練によって身につけた特別の技能・技術・技芸は、いざというとき生計 をたてるのに役立つということ。

ブチて黒いぞ膝用心

ブチて黒いぞ膝用心(武士は食わねど高楊枝)

ブチて黒いぞ膝用心

【読み】 ぶちてくろいぞひざようじん

【意味】 移乗介助時、自分の膝を車椅子のフレームのぶつけてしまったということ。
また、気が付くと、身体のあちこちがブチていて、知らず知らずにどこかぶつけているんだな…ということ。

武士は食わねど高楊枝

【読み】 ぶしはくわねどたかようじ

【意味】 貧しい環境でも、その貧しさを表に出さずに、自分の品位に誇りを持って生活するべきだということ。「やせ我慢」をするという意味もある。

後半三回の組み合わせ

後半三回の組み合わせ(子は三界の首枷)

後半三回の組み合わせ

【読み】こうはんさんかいのくみあわせ

【意味】 来月の勤務表を見たら月の後半に、そりの合わない職員との夜勤が三回も組まれていたということ。

子は三界の首枷

【読み】 こはさんがいのくびかぜ

【意味】 親は子供への愛情が深いので、子供のことにとらわれて、一生自由を束縛されるということ。「三界」とは、仏教でいう過去・現在・未来のこと。「首枷」は、罪人の首にはめて自由を奪う刑具。

嚥下食のちから餅

嚥下食のちから餅(縁の下の力持ち)

嚥下食のちから餅

【読み】 えんげしょくのちからもち

【意味】 そんなバカなことはありえないということ。

縁の下の力持ち

【読み】 えんのしたのちからもち

【意味】 人の見えないところで、他人のために支える苦労や努力をしている人。

ティッシュの捨て場明かり欲しい

ティッシュの捨て場明かり欲しい(亭主の好きな赤烏帽子)

ティッシュの捨て場明かり欲しい

【読み】てぃっしゅのすてばあかりほしい

【意味】 夜間は暗くてゴミ箱の位置が分かりにくいため、電灯が必要だということ。ベッド周囲の環境整備はきめ細やかな配慮をしなければならないという意味。

亭主の好きな赤烏帽子

【読み】 ていしゅのすきなあかえぼし

【意味】 主人がこうだと決めたら、たとえそれが異様で風変わりな事でも、家族はそれに従わねばならないということ。(烏帽子は昔黒塗りが普通)

頭かぶせて髪洗わず

頭かぶせて髪洗わず(頭隠して尻隠さず)

頭かぶせて髪洗わず

【読み】 あたまかぶせてかみあらわず

【意味】 シャンプーハットを装着して洗髪は、髪の毛の生え際やもみ上げ部位がおろそかになりがちだということ。一部分しか洗っていないのに全部洗ったつもりでいること。

頭隠して尻隠さず

【読み】 あたまかくしてしりかくさず

【意味】 悪事や欠点などの一部だけを隠して、自分自身では全てを隠したつもりでいること。

さらなる仮眠高いびき

さらなる仮眠高いびき(触らぬ神に祟りなし)

さらなる仮眠高いびき

【読み】 さらなるかみんたかいびき

【意味】 夜勤で仮眠をとった後、交代してから業務に就いたが、睡魔に襲われまた再び眠ってしまったということ。

触らぬ神に祟りなし

【読み】 さわらぬかみにたたりなし

【意味】 かかわりを持たなければ、面倒なことに巻き込まれないということ。

効いてスゴく楽「見て!」動く

効いてスゴく楽「見て!」動く(聞いて極楽見て地獄)

効いてスゴく楽「見て!」動く

【読み】 きいてすごくらくみてうごく

【意味】 薬を飲んだら、腕が上がらないほどの肩の痛みがとれたということ。

聞いて極楽見て地獄

【読み】 きいてごくらくみてじごく

【意味】 人から話を聞いて、その後、実際に見てみると聞いた話と全然違うということ。

油断退席

油断退席

【読み】 ゆだんたいせき

【意味】  飲み会で施設長の所に同期三人で揃ってお酌に行ったが、油断して気がつくと他の二人はいなくなっていて、延々と講釈を聞かされたということ。

油断大敵

【読み】 ゆだんたいてき

【意味】 大丈夫だからと油断していると、思わぬ失敗を招くことになるということ。

目の上の後頭部

目の上の後頭部

【読み】 めのうえのこうとうぶ

【意味】 前の人が邪魔で催し物の舞台が見えないという意味。介護職員は目の高さ
を考慮して椅子の位置をずらす等の配慮が必要であるということ。

目の上の瘤

【読み】 めのうえのこぶ

【意味】 邪魔だったり、目ざわりだったり、うっとうしいもの。自分より地位や能力が上の者に対して使う。

水が出た さびぃ

水が出た さびぃ

【読み】 みからでたさびぃ

【意味】管理当直者がボイラーのスイッチを入れ忘れ、シャワーのお湯が出なかったということ。入浴の事前準備を怠ってはいけないという意味。

身から出た錆

【読み】 みからでたさび

【意味】 自分の犯した言動や悪行が原因で、自分自身が苦しんだり災いを受けたりすること。

知らぬがホットケーキ?

知らぬがホットケーキ?

【読み】 しらぬがほっとけーき

【意味】 よく分からないがホットケーキを作っているようだという意味。調理レクでは職員が調理の全工程を行ってしまうため、何を作っているのか利用者にはよく分からないということ。

知らぬが仏

【読み】 しらぬがほとけ

【意味】 知ってしまうと腹が立ったり、不愉快になったり、不安になるようなことでも、知らなければ平穏な気持ちでいられるということ。

園のイロモノ味なもの

園のイロモノ味なもの

【読み】 えんのいろものあじなもの

【意味】 舞踊ボランティアの催し物の合間に職員のお笑い芸を入れたら意外と好評だったということ。

縁は異なもの味なもの

【読み】 えんはいなものあじなもの

【意味】 男女の縁は不思議で、どう結ばれるかはわからず、おもしろいものであるということ。

評論家ら困らせる

評論家ら困らせる

【読み】 ひょうたんからこまがでる

【意味】 介護に関して解説される評論家・コメンテーターの先生方は良いことばかりおっしゃるので現場が困ってしまうということ。夜勤とか食事・入浴・排泄の介助を全然やったことない者に限って良いことが言えるという意味。

☆瓢箪から駒が出る☆

【読み】 ひょうたんからこまがでる

【意味】 思いもよらない意外なことや考えられないことが起
こること。また、冗談半分で言ったことが本当に起こること。

妄想の子象習わぬ経を読む

妄想の子象習わぬ経を読む

【読み】 もうそうのこぞうならわぬきょうをよむ

【意味】 妄想や幻覚の症状はいろいろなものがみられるということ。体調が悪い場合も考えられるので、熱や水分状況、便秘などにも注意が必要という意味。

門前の小僧習わぬ経を読む

【読み】 もんぜんのこぞうならわぬきょうをよむ

【意味】 繰り返し見聞きできる環境にいると、自然とその知識が身につくようになるということ。

背と腹を変えただけ

背と腹を変えただけ

【読み】 せとはらをかえただけ

【意味】  適切な体位変換の為に体交枕を利用するが、その使い方がかなりいい加減だということ。

背に腹はかえられぬ

【読み】 せにはらはかえられぬ

【意味】 さし迫った困難を回避するためには、他のことが犠牲になってもしょうがないという意味。

すげぇ百まで踊り忘れず

すげぇ百まで踊り忘れず

【読み】 すげぇひゃくまでおどりわすれず

【意味】 地元に伝わるお神楽や舞踊、伝統芸能はいくつになっても、身体が覚えてい
るということ。

雀百まで踊り忘れず

【読み】 すずめひゃくまでおどりわすれず

【意味】 幼い頃に身につけた習慣や若い時に覚えたことは、
としをとっても直らないということ。

今日も嫁大方は嫁

今日も嫁大方は嫁

【読み】 きょうもよめおおかたはよめ

【意味】 デイサービスで姑たちが集うと、その話題の大半は嫁に対する愚痴であるということ。

京の夢大阪の夢

【読み】  きょうのゆめおおさかのゆめ

【意味】  夢は京都だろうが大阪だろうが、時空を越えて、好きなときに見ることができる。
夢のような話をする前に唱える言葉となった。人はそれぞれ願望をもっているということ。

入り明けに腹が減る

入り明けに腹が減る

【読み】 いりあけにはらがへる

【意味】 昨日の夕方からの夜勤が明けた午前中は、開放感と空腹で大食いしてしまうということ。

炒り豆に花が咲く

【読み】 いりまめにはながさく

【意味】 一度衰えていたものが、再び栄えること。また、ありえないことが実現すること。節分の豆撒きは炒った豆が用いられるが、これは厄払いに用いた豆から芽が出るのは縁起が悪いとされるため。

雨降って爺固まる

雨降って爺固まる

【読み】 あめふってじいかたまる

【意味】 酷い悪天候の中でもデイサービスに行かなければならないということ。

雨降って地固まる

【読み】あめふってじかたまる

【意味】アクシデントや揉め事があった後は、そのおかげでかえって前よりも良い状態になるということ。

一瞬咲き花見

一瞬咲き花見

【読み】 いっしゅんさきはなみ

【意味】 ご家族が開花直前の月下美人を持って来られ、夜勤の時見事に開いたその花を観賞したということ。(実話です)

※月花美人は夜、しかも一晩だけしか花を咲かせないことが特徴です。

一寸先は闇

【読み】いっすんさきはやみ

【意味】先のことは、全く予測できない…けど、楽しいこともいっぱいあるよ。

椅子の上にも安全

【読み】 いすのうえにもあんぜん

【意味】 安全の為に車椅子のベルトを利用しているが、それは身体拘束にあたるのではないかということ。

石の上にも三年

【読み】いしのうえにもさんねん

【意味】どんなに、難しいことや辛いことでも辛抱して続けていれば、いつかは目標を達成できるということ。

※車椅子からのずり落ち防止の為に、腰ベルトや紐などで車椅子に縛りつけたり、固定テーブルをつけて立ち上がれないようにしてしまうことは、身体拘束・抑制。

エビデンス対応する

【読み】 えびでんすたいおうする

【意味】 科学的に裏付けられた対応をして効果を明らかにしなければならない
ということ。

海老で鯛を釣る

【読み】 えびでたいをつる

【意味】  少ない労力やわずかな投資で大きな利益を得ること。