老人ホームの相談員はつらい立場にポツンとひとり立たされる場面が多いです。
何か問題が発生する度に上司に叱られ、現場の職員からは突き上げられ、利用者の家族からも苦情があがります。
「こういった経験も糧となる…」
と自分に言い聞かせ、これも勉強また勉強と我慢しています。
その上、他人に気遣い、頼まれると嫌とは言えない性格だから、クリスマスの行事ではトナカイの着ぐるみなんかを着せられてしまいます。
また、介護保険下で苦情を恐れるばかりの相談員は「利用者主体」という言葉を履き違え、家族の要望をハイハイと聞き入れ、いろんな約束を利用者側としてしまいます。
そして、ちょっとでも指摘されると何でもかんでもすぐに謝ってしまう傾向にあるようです。
相談員は自分一人ですべてを解決しようなんて思ってはいけません。 視野を広げればいろんなものが見えてきます。施設でパソコンするだけでなく、外に出てぜひ娑婆の匂いを感じ取ってください。