もくじ
いつ来るの 実地指導の焦りあり
本当にやる減算チェック
「実地指導が入るよ…」という上司からの言葉で、オロオロと受け身体制になってしまうケアマネジャー。
定期的に利用者の自宅を訪問していないなど、不備があると介護保険の報酬が減算されてしまいます。
ケアマネにとって実地指導はかなりのプレッシャーです。
実際の実地指導で指導官が「これから減算チェックをします」といってケース記録を隈無くチェックされたことがあります。
ケアプランに本人の確認や家族のサインがない、担当者会議の開催日が遅れた等という理由で「はい、この方、2か月減算ね」とバッサリ切られてしまいました。
「そんなことより、この困難ケースの大変さをみてよ」というケアマネの思いむなしく、淡々とチェックは続きます。
大切な捺印
なぜか実地指導の観点は現場とのズレがあるようだと感じました。日常の努力を褒めてくれるようなことはないのでしょうか。
こんな状況だから今のようなハンコマネジメントが生まれてしまったのかもしれません。
悲しい現実ですが、この判子押しを励みにモチベーションを維持しているケアマネも少なくありません。
実地指導とは
実地指導とは、都道府県や市町村から介護事業所へ担当者(指導する人)が来て適切な運営が行われているかチェックすることです。 原則として介護保険施設は2年に1回、介護サービス事業者に対しては3年に1回行われますが、私の経験ではこの限りではなかったです。
実地指導での重点項目
実地指導で重点が置かれるところは「事業所の運営」と「介護報酬請求」です。マンガに描いたように介護報酬は日々の記録などを精査し、不正請求などが無いかチェックされます。(当然、不正など無いですが、実地指導の通知が来ると焦ります…)
また実施指導で悪質な不正などが見られた場合、指導ではなく監査に変更となる場合があります。最悪の場合は指定取り消しなどの処分もございます…だから焦ってしまいますね。
介護保険導入前の老健の実地指導では「排泄チェック表」と「紙オムツ枚数」との付け合わせをさせられました(;’∀’)
これからの実地指導の方向性
今の実地指導~自治体の手法は様々
「指摘型指導」になっているという問題提起は以前から介護漫画でも多く取り上げて参りましたが、現在の実地指導は、自治体がそれぞれの手法で行っているのが実情でチェック項目や裁量などは様々です。
厚生労働省介護保険指導室資料より(2019.3.19)
なかなか均一化されていない介護保険サービスを提供する事業所に対する実地指導。今回はそのチェック項目を絞り込み標準化していくという狙いが厚生労働省の政策説明会で示されました。
ご利用者の保護やケアの質の確保に重点を置き標準的なチェック項目を絞り込み、厳選するように求めています。また、効率よく多数の事業所に入れるようにして、指導内容も自治体間の差異を無くし、書類削減などで事務負担を軽くしたいという思いもあるようです。
これからの実地指導~チェック項目は半分以下に
「これは絶対必要」というチェック項目をはっきりさせることで、訪問介護と通所介護では約90項目から約半分の項目に限定、居宅介護支援は約100項目から約25項目に、特養は約140項目から約50項目に減らすということです。
これはまだまだ増加傾向にある事業所の実地指導を行う自治体の体制も考えたものとも言えます。細かな不備を指摘するより1事業所でも多くの事業所へ入りたいという意向があると考えられます。
焦る実地指導
優良事業所は集団指導のみに
実地指導で問題がなかった優良な事業所は指導頻度を減らし集団指導のみとすることも検討なされています。
- 標準的チェック項目を用いることで1事業所あたりの実地指導時間を短くする
- 実地指導の日程連絡は原則1ヵ月前までに通知する
- 前回の実地指導と根拠なく大きく異なる指導や職員の主観に基づく指導はしない
終わった…
指導職員に対しての指導
- 高圧的な言動は控え、より良いケアを促す助言などについて事業者との共通認識が得られるよう留意する
- 事業所の対応者は必ずしも管理者に限定することなく、実情に詳しい職員や労務・会計担当者らが同席することは問題ない
実地指導する方も大変なのですね
そこで実地指導指針 大幅見直しへ
介護保険事業所等の実地指導の標準化・効率化運用指針(2019.6.18)
厚生労働省介護保険指導室より、訪問介護・通所介護・特養・居宅・老健・訪問看護の実地指導運用指針について標準化・効率化に向けた運用指針が示されました。
「標準項目以外確認しない」
各自治体で「標準確認項目」及び「標準確認文書」を検討し適宜反映させるものとされ、「標準確認項目」以外の項目は、特段の事情がない限り行わないものとし、「標準確認文書」以外の文書は原則求めないとのことです。
ただ、実地指導を進める中で、不正が見込まれる等、詳細な確認が必要と判断する場合は、監査に切り替え、「標準確認項目」及び「標準確認文書」に限定せず、必要な文書を徴し確認するよう指針が公表されています。
コチラ➡ 介護保険施設等実地指導の標準化・効率化等の運用指針:介護保険最新状況vol730
皆様から頂いたコメント
肝心のハンコ
確かに…。
在宅ケアマネですが…。
記録と捺印が命‼︎って感じですよね(-。-;
訪問し、会話が弾み…
慌てて次の訪問先へ~
あ、肝心のハンコ忘れた!って悲劇も(笑)。
とにかく日々、小説のように
記録しています( ̄▽ ̄)
小説のような記録っ! すごい、見てみたいですね。
台詞とか背景描写がスゴいのでしょうね…(^O^)
「○○さんの経過記録は是非一読」
とかいって評判になって愛読されたりして…(^O^)
書籍化の際は挿絵を担当いたしますよ!
難しい業界ですね
ケアマネさんといえば、書類のことは何でも知っているイメージでいましたが、それでも不備があったりするのですね。
いやはや難しい業界です…。
いつもお世話になっているので、頑張ってくださいと応援するしかありません(ノω・、)
いやいや、申し訳ありません。
かなり誇張した描写となっておりますのでご心配なさらずにσ(^_^;)
介護提供側からの目線でしか表現していないので…
ご家族のコメントはとても励まされます。
天下りとか…
天下りで入居者に成りすまして入居してきたりして(笑)
段々と陰湿になってきます(x_x;)
サプライズの抜き打ち実地指導とかしないでね
ちゃんとしてるから大丈夫
介護福祉士です
拝見しました
確かに・・
ありえる・・
でも大丈夫!
いつもちゃんとしてるからね(⋈◍>◡<◍)。✧♡
そうでしょう!
抜き打ちって…なんか嫌な響きですな(* ̄Oノ ̄*)
信頼回復の為に
浴室?
ホントとブラックなんだから毎回。
そこがいいんだけどね(*゚▽゚*)
これから
虐待が無くなり
介護施設への信頼も回復し
私たちのお仕事が大いに認められていくように
なっていくことを願います。未来のためにね。
マスコミ報道で一緒くたにされてしまうのが悔しいですよ(´_`。)
こんな実地指導は嫌だ
今までの実地指導では、そんなことは⾔われなかったのに…というのが多い(;’∀’)制度の変更があるからね。
電子カルテだから紙の書類が少なくなって楽になるはずなのに… 印刷したら意味ないじゃん(;’∀’)
実施指導に来る人が新人なのか?基本的なことばかり質問されたわ!
不明点を「国に問い合わせてみます」と持ち帰ったが全然返答がない(;’∀’)
ケアプランのハンコばかり気にしてて…