もくじ
乗せたきり ねたきり予防の車椅子
廃用性症候群
横になっている時間が多く、身体全体の動きが少なくなってくると使わない筋力、機能は確実に衰えていきます。
それではいけないと介護現場では「ねたきり予防」に力を入れ、全力で取り組んでいます。
日中はできるだけベッドから離れて車椅子に乗って過ごしていただこう…と職員はご利用者に離床を促します。
しかし、その後が問題です。何も考えずに座らせているだけなので、ご利用者は車椅子上で疲れてぐったりしてしまうのです。
お粗末な車椅子のねたきり予防
ただ、座っていれば良いというものではありません。車椅子での姿勢や座位位置を考えないと、食べる時の咽せ込みや褥瘡を誘発することにもなります。恥ずかしい話ですが「車椅子乗せっぱなし」と思える褥瘡は過去に経験したことがあります。
結局、長時間、車椅子に座っていると疲れてしまい、
「早く横になりたい」
「寝ていた方が楽だ」
とご利用者が訴えます。
それを聞いて
「せっかく起こしたのに…」
「もうすぐお昼ご飯なのだからこのまま起きていればいいのに…」
と介護職員が悔しがる御粗末な話はあまりしたくありません。
※「車椅子にのせる」「利用者をおこす」という言葉使いもかなり注意されます。